1998年にLeicaから発売された Leica M6 TTLは、露出計内蔵でTTLフラッシュに対応した、非常に人気のある機械式レンジファインダーカメラです。 電池は露出計にのみ使用され、シャッター自体は完全機械式。 シンプルながらも上質な操作感で、多くの写真家に愛され続けています。
今回組み合わせたレンズ SUMMICRON 50mm F2(第3世代)は、シャープさと柔らかさのバランスに優れた標準レンズです。 大きすぎず、Leica M6 に装着してもその美しい外観を損ないません。
フィルムは、レンズの柔らかさを活かすため、暖かみを演出できる Kodak GOLD 200 を使用し、日常のスナップを撮影しました。
実際に使ってみてまず感じるのは、Kodak GOLD 200らしい温かみのある発色が、ライカの描写によって過剰にならず、すっと整えられていることです。 派手すぎないのに印象に残る、そんな色の出方をしてくれます。
SUMMICRON 50mm 第3世代特有の、輪郭の立った解像感と奥行きのあるボケも心地よく、被写体が自然と浮かび上がります。 強く主張する描写ではありませんが、しっかりとした立体感があり、撮った写真に静かな説得力を与えてくれる印象です。
M6の露出計はファインダー内で確認できるため、露出設定で迷いにくく、ネガフィルムの持つラチチュードを活かした撮影がしやすいのも魅力です。 明暗差のある場面でも、安心してシャッターを切ることができました。
50mmという自然な画角と、レンジファインダー特有の軽快な操作感もあり、撮影のリズムが途切れません。 「構えて、合わせて、切る。」この一連の流れがとてもスムーズで、気持ちよく撮影を続けられます。
日常の何気ない光景でも、光や空気感まで含めて写し取れるような感覚があり、「ただの記録」ではなく、質感を伴った一枚として残っていきます。 その体験こそが、この組み合わせの魅力だと感じられました。
撮影の主張は強くないのに、見返したときにしっかりと印象に残る。 そんな思い出を日常的に積み重ねていける一台です。
こんな方におすすめ
・フィルムでしか出せない空気感や情緒を大切にしたい方
・日常のスナップを、少しだけ特別なものとして残したい方
・操作そのものも楽しみながら撮影したい方