1962年に登場した OLYMPUS PEN D は、ハーフサイズカメラ「PEN」シリーズの中でも最高級機とされるモデルです。 名前の “D” は “Deluxe(デラックス)” を意味し、コンパクトながらも本格的な描写を可能にした存在として知られています。
外観は小ぶりで持ち歩きやすいサイズですが、内蔵されているレンズは F.Zuiko 32mm F1.9。 明るい開放値を持つため、夜間や室内といった光量の少ない場面でも安心して撮影できます。 実際の写りはシャープで立体感があり、まさに一眼レフに匹敵する仕上がり。携帯性と描写力を両立した、頼れる一台といえるでしょう。
また、目測式のピント合わせな点も特徴です。 慣れるまで少し練習は必要ですが、逆に言えば撮影の勘を鍛えるにはうってつけ。 背景をしっかりぼかした写真を撮れるのも、この明るいレンズを搭載した PEN D ならではの楽しみ方です。
コンパクトで高性能、そして扱うほどに味わい深い OLYMPUS PEN D。 普段使いのカメラとしてはもちろん、クラシックカメラの奥深さに触れる最初の一台としてもおすすめです。
こんな方におすすめ
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小型カメラでも写りに妥協したくない方
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目測撮影に挑戦してみたい方
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背景をぼかした写真を撮りたい方